LUNE BALEINE Parasol<パラソル>をもっと愉しむvol.2
ワイン専門店「THE WINE STORE」店主
ソムリエ 横川かおりさんに聞きました【後編】
"お酒と愉しむ”というコンセプトから生まれたバターサンド「LUNE BALEINE」。
4種の個性派バターサンドと相性抜群の飲み物を指南してくれるのは、中目黒でワイン専門店「THE WINE STORE」を営む、横川かおりさん。
後編では、LUNE BALEINE Parasol<パラソル>の中でもお酒のつまみにぴったりな“snack”に寄り添う、アルコールのペアリングについて伺いました。
──────“お酒のおつまみ”がテーマという着眼点が面白い。素材感を生かしたインパクトのある味わいです!
ー前編では、LUNE BALEINE Parasol<パラソル>の中でも、お酒をきかせたスイーツバターサンド”sweets”に合わせる飲み物について教えていただきました。「お互いの香りの共通項を軸にする」というペアリングのコツ、すぐにでも実践できそうですね。
そして後編は、おつまみバターサンド“snack”の話題へ。実際、味わってみていかがでした?
インパクトのあるバターサンドでしたよ!お酒が好きな方が作られているなぁって、微笑ましい…そんな美味しさを感じました。バターサンドを構成するパーツそれぞれの素材感がくっきり。ですから、ペアリングのイメージもしやすかったです。
──────一番好きなバターサンドは「サーモンケッパー」。ケッパーの産地をイメージしながら地中海沿岸の白ワインと一緒に。
“snack”の中の「サーモンケッパー」は、LUNE BALEINE Palasol<パラソル>の中で一番好きなテイストです!
まず、スモークサーモンの清々しい風味を感じます。そしてケイパーは程よい塩気のなかに、酸味や苦みも感じ、味わいの輪郭がくっきり。バタークリームに混ぜ込んだ、クリームチーズやサワークリームの軽やかな酸味との相性も良く、「あっ、このバターサンドにはこのワイン!」って一瞬でペアリングのアイディアが閃きました。
ーどんなワインでしょう?スパークリングワイン?
ほぼ正解ですよ。
具体的には、シチリアやトルコ、ギリシャなど地中海沿岸の地域で造られた、少し塩味(えんみ)を感じる白ワインやスパークリングワインがピッタリだと断言します!ポイントは、素材同士の「産地」を合わせること。
ーバターサンドを構成する素材と、ワインの産地にヒントがありそうですね。
その通りです。注目したのは、ケイパーの鮮烈な香りや酸味でした。
じつはシチリアに、ケイパーやオリーブオイルも育てている女性醸造家がいます。彼女の名は、アリアンナ・オッキピンティ。畑があるヴィットーリアは彼女の故郷であり、海にも近いエリア。この地で、ブドウの有機栽培をおこない、自然な造りを実践しています。なかでも「SP68ビアンコ」は、塩味のニュアンスだけでなく、柑橘やハーブのような香りも感じる、若々しくて爽やかな白ワイン。サーモンなど魚介との相性が良く、「サーモンケッパー」と不思議なほど馴染みます。
おつまみバターサンドを昼酒とともに愉しむ…なんてシチュエーションには、爽やかなテイストのスパークリングワインもピッタリですよ。
そしてもう1つのペアリング案が、森の中のニュアンスを感じさせるような「ボタニカルジン」です。
ースモークサーモン、森、ボタニカル…。この3つのキーワードから、北海道やカナダ、北欧の森が脳裏をよぎりますね。
そうなんです。フィンランドには、「グラブラックス」というスパイスやハーブを用いる、非加熱のサーモン料理があります。元々は針葉樹を用いて香りづけをしていたとも言われていて。そこからのインスピレーションです。ボタニカルジンの心が洗われるような香りが、サーモンの風味とおだやかに調和します。
もしボタニカルジンが手に入らない場合は、ジンを炭酸水で割り、国産レモンを薄くスライスして浮かべてください。皮の部分からレモン自体のオイルが出るので、その爽やかな香りを、「サーモンケッパー」に合わせてみるのも美味しそうです!
──────「エダム」の素材らしさをあえて脇役に。主役には軽やかで酸味がキレイなサワーエール(ビール)を。
ーでは、“snack”の中の「エダム」に話題を移して…。まず味の印象はどうでした?
「エダム」は、チーズクッキーをかじると、フライドオニオンの香りをしっかり感じますね!自然な風味だから、思わず飲みたくなるんです。また、クッキーでサンドしたクリームは、エダムチーズとクリームチーズの爽やかさが引き立っています。
ーオニオンとチーズ…から想定するペアリングといえば、やはりビールでしょうか?
その通りです。「エダム」の主素材であるオニオンとチーズは、お互いを引き立てあう「脇役同士」という印象を受けました。ですから、あえてお酒に「主役の座」をもたせたい…ということで、ナチュラルな個性派ビールをご提案しましょう!
フランス南東部の山間の村で造られている、「キュヴェ・スペシャル・ピエール・ウィヴォン・ド・ヴェルム 2020」です。
醸造家のクリストフ氏は、なんとパリの名門レストランでソムリエを務めた後、料理人に転向。星付きレストランでキャリアを積んできた実力派。そんなソムリエ&料理人のセンスが随所に光るビールです。
ービールとはいえ、この重厚感ある雰囲気のボトルは、ワインをイメージさせます。どんなテイストなのですか?
見た目はダークエールのような色合いですが、スタイルは「サワーエール」。ですので、清々しい酸をしっかりと感じます。そして、副材料に12種以上のハーブやベリーなどを使っていて。ヒントはココに隠れています。
例えば、料理の話になりますが…。鴨や牛など肉料理に添えるベリーのソースには、ソテーしたオニオンの甘みを加えることもあります。ですから、ベリーとオニオンは絶対に相性がいいなと。
ーサワーエールの爽やかさと、ハーブやベリーの複雑味を「エダム」に合わせたということですね。
まさにその通り。フライドオニオンの香りは程よいパンチがあるので、このビールの軽やかさ、そしてテラコッタの壺で熟成させた程よい熟成感が、全体をまとめてくれます。
もし手に入らない場合は、「サワーエール」系の爽やかなクラフトビールを合わせてみてください。間違いないと思います。
──────太陽の下で、キンキンに冷えたワインと共に。昼酒&LUNE BALEINE の"背徳マリアージュ"を。
ー聞けば聞くほど、明るい時間から飲みたくなるのは私だけでしょうか…?
その通りだと思います。LUNE BALEINE Palasol<パラソル>は、明るい時間も夕方も、もちろん食後も、楽しみ方のバリエーションが多いなと思っていて。
例えば、お家に友人を招いて食事をするとき。準備に追われて最初の一品に手が回らないことってあるあるじゃないですか。そんな時、“snack”をパパッとお出しして、スターターにはスパークリングワインや白ワインを。このバターサンドの良いところは、手でつまんで味わってもクッキー生地がボロボロ崩れないこと。だからお客さんに気を使わせなくて済むし、より会話も弾むでしょう。
ー横川さんならではの視点、ぜひ私もお家で実践してみます!
個人的にトライしてみたいことが、もうひとつあるんです。それは、子どもと一緒に公園へ遊びに行くタイミング。
娘がまだ小さいので、家で寝かしつけてその間にLUNE BALEINEを…というのも考えたのですが、途中で起きたらせっかくの一人時間が台無しに。ですから、公園へ遊びに行くときに、冷やしたバターサンドとワインを持参します。子どもを遊ばせながら、太陽の下、芝生の上で昼酒とLUNE BALEINEの”背徳マリアージュ”。絶対に気持ちいいと思います!
気心知れたお友達やパートナーと一緒に、楽しんでいただくのも素敵じゃないですか?
インタビュワー紹介

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PRODUCTS

LUNE BALEINE バターサンド Parasol<パラソル> 4種8個入り
¥3,500(税込)